子宮内膜ポリープと子宮摘出手術




経緯:発見~手術~予後まで


病理診断書より検査結果について

【診断】

卵巣:正常

子宮:子宮内間質結節(子宮内膜の乾漆細胞に由来する腫瘍性病変)

 

【所見】

卵巣:腫瘍性変化は認められません。

子宮:子宮頚部に存在する子宮内腔を充満するポリープ上の腫瘤は、軽度~中等度の異型性を示す紡錘形腫瘍細胞の束状・錯綜状の増殖によって構成されています。腫瘍細胞は、弱好酸性細胞質、大小不動を示す類円形~短楕円形の正染~淡染核、明瞭な核小体を有しています。腫瘍細胞の有糸核分裂増は高倍率10視野あたり1個認められます。検査標本上、腫瘍細胞の明らかな脈管内浸潤像は認められません。また、腫瘍組織は内膜に限局し、筋層への浸潤像は認められません。

 

【コメント】

子宮内膜間質結節は子宮内膜の間質細胞に由来する腫瘍性病変です。夜露日ハリネズミの子宮内膜腫瘍は、「混合腫瘍」「間質結節」「間質肉腫」に分類されます。腫瘍細胞の異型性や浸潤性、増殖活性の低さからは、良性腫瘍に相当すると、考えられ、腫瘍組織を含む左右卵巣・子宮の完全摘出後の予後は良好と考えられます。

 



発見時のおしっこについて

マカロンちゃんのおしっこ。鮮血ではなく粘液っぽいピンク色ものが出ていたそうです。
マカロンちゃんのおしっこ。鮮血ではなく粘液っぽいピンク色ものが出ていたそうです。

【飼い主様よりコメント】

マカロンの場合、ある時からトイレタイムが決まっていまして、それが夜9時と朝7時頃でした。(夜活中にしてる時もあったんですが。)

私の目の前でおしっこをしてくれることもあるので、今回は、ペットシーツについたのではなく、リアルタイムにおしっこが出てるところを見ることができ、異変に気付けました。

 

動画で撮れれば良かったのですが、ファインダー越しに分かるほどの色付きではないほどで、記録に残すのが難しいですね。

おしっこの最後の方にちょっと絞り出すような感じで、液体よりは粘液混じりのピンクの物が出ていました…。(写真参考)

 

病院に持って行くおしっこは、ペットシーツを裏返して染みこまないようにして紙コップに持って行っていましたが、それは目視では黄色でした。でも、検査すると血液反応あったので、見た目ではわかりにくいのだと感じました。

 


子宮の病変は、ハリネズミちゃんにとても多い病変のひとつです。

いかに早期に発見するかが大切です。中には出産を終えた・もしくは出産の予定はないハリネズミちゃんは、症状が出ないように、子宮と卵巣を摘出しておく判断をすることも。そのくらい多いです。


メスのハリネズミちゃんで血尿が認められた場合、子宮がまず疑われることになるでしょう。いかにおしっこの異変に気付けるかが予後に左右しますので、マカロンちゃんのようにペットシーツだと観察しやすいですね!床材はさまざまですが、よくおしっこをする箇所をしっかり押さえておいたり、ペットシーツを併用するなど、工夫してみるとよいでしょう。  


ハリネズミちゃんを診察したことのある病院をMAPにしております。お迎え時や1年に1回以上、2歳以降は半年に1回の頻度で、健康診断受けましょう。


もし気になる症例や検査結果などがお手元にございましたら、情報お寄せください!まだまだハリネズミの症例や病状についての情報が少なく、獣医師さんたちも手探りで診察されてくださっている方も。こういった情報の積み重ねにより、早期発見や診断や対処法の判断などのお役に立てるかもしれないと考えています。なにとぞご協力よろしくお願いいたします!