ハリネズミと触れ合う中で、アレルギーを発症される方は少なくありません。結論、一度発症したアレルギーは治りづらいため、うまくつきあっていくしかありません。今回、付き合っていくためのヒントとして参考になれば幸いです。
▼アレルギー反応が出たことある方
2021年11月に623人にアンケート回答いただきました。
はい …44%
いいえ…56%
▼アレルギー反応の主な症状
・じんましん、湿疹(下方の写真参考)
・くしゃみ、鼻水
・目の腫れ、結膜炎
▼出るタイミング
・ハリネズミと触れ合った時
・ケージの掃除をしたとき
・(ひどい方だと)部屋にいるだけでも
アレルギー反応は基本的に、アレルギー源となるタンパク質が体内に入り込むと、引き起こされます。
▼アレルギー源と考えられるタンパク質
・だ液
・排泄物
・フケなど
▼入り込む主な原因
・唾液や排泄物が付着した状態で、針が刺さった時
・掃除をしたときにフケや排泄物が舞い、それを吸い込んだ時
まずは、アレルギー源となるものを排除することが一番シンプルです。
なかなかすべては排除できませんが、対応策を講じることで少しでも軽減できる可能性もございます。
▼具体的な対応策
①ふれあう時
・なるべくハリネズミの針に触れない
・針をペット用のウェットティッシュでなでるようにふき取る
・手袋や眼鏡、マスクを着用する
②お掃除の時
・手袋や眼鏡、マスクを着用する
・木製のチップより、紙製の床材に変更するなどして、排泄物を吸収しやすい素材に変更する
③共通しての対応策
・できるだけ早く石鹸で洗う
・お部屋の換気をする
・(全身強く出るなどつらい方)抗アレルギー剤を飲む
・お世話は他の家族にお願いするなど
実際に、お風呂に入った後や、針をウエットティッシュで拭いたあとなどは、アレルギー反応が軽減したとのご意見をいただきました!😉🙌☘️
ほかにも、床材を木のチップから、紙製に変えたらよくなったとの情報もありました!
※アレルギー反応は飼い主さんの体調によっても、出たり出なかったり、または症状に強弱が出たりなどがあります。
※飼い主さんの妊娠・出産により体質が代わり、アレルギー反応が出るようになったとの情報も。
※アレルギー反応は、体質なので、反応が出る方は軽視せずしっかり対策して無理しないようにしてくださいね🥺🙏
アレルギー検査項目に、「動物上皮」という検査項目が現在ではございます。検査時に聞いてみるとよいと思います。ある程度の指標にはなるかと思います。
対応策を参考にしていただき、引き続きハリライフを楽しんでいただくヒントになりましたら幸いです😌🙏✨
▶法律と飼い主としての責任◀
外来生物法は、在来種の影響、人の生命や身体への被害などを防ぎ、生態系を守ることを目的とした法律です。「特定外来生物」に指定されると、無許可での輸入や飼育、野外に放すことなどが禁止されています。
ヨツユビハリネズミはこういった法律に該当しないため、飼育に規制はありませんが、屋外に逃げたり、捨てられていまい、生態系に影響が及ぼすようになれば、飼育に規制がかかることもあり得るでしょう。
また、寒さを苦手としているので、日本では生き延びることも難しいでしょう。飼い主としての責任を十分に理解し、最後まで面倒をみましょう。
★飼育していくことが難しい局面に陥ってしまった場合は、一度当協会までご相談ください。
※絶対に野外に逃がしたり、放したりしないでください。