ハリネズミの出産を考えている方も少なくないと思います。また、予期せぬ出産も少なくありません。こちらのページでは、ご協力いただけた方々の出産や育ハリの様子をご紹介させていただきます!
また、一番下の方には、出産・育ハリに関するデータも記載しておりますので、ご参考ください!
①産後の血尿について
産後の血尿についての相談がとても多く寄せられます。産後、尿にうっすら血が混じることがあります。これは人間と同じく支給収縮に伴う悪露(分泌液)だそうで、自然なものなので心配はいらないです。ただ難産だった場合や、産後もお腹がもったりしている場合は悪露が通常よりも溜まってしまっている場合がありますので、病院で診てもらうようにしましょう。
※尿に混じる程度ではなく、鮮血が出る場合は、子宮破裂や傷ついている場合が考えられます。すぐに病院で診てもらいましょう。とはいえ、産後すぐの移動は大変なストレスや体力消耗が激しいため、病院へ連れていくにも負荷がかかり、育児放棄につながるケースもあります。出張獣医の利用ができればよいですが、とはいえ命に関わる場合もあるので、なるべく負荷をかけないよう、タクシーや車など、移動手段を検討しましょう。
②産後の便秘について
産後、母親ハリネズミはとても便秘になりやすいようです。排便の時にお尻が切れて出血してしまうこともあることも…。産後はとにかく水を意識して飲ませましょう。
③ベビーへの配慮について
人がベビーに、どのタイミングで触れてもよいかについても難しい判断です。触れようとすると、激しく母親は威嚇することがあります。ベビーににおいをつけてしまうと、母親がベビーを攻撃してしまうケースもありますので、まずは素手で触れるのは絶対に避けましょう。母親の様子を見ながら、ベビーとの距離を縮めていきます。例えば1週間ほどは様子を見てみましょう。
また、同様に父親ハリネズミとの対面についても配慮が必要です。父親ハリネズミがベビーを攻撃するケースがあります。父親のにおいがベビーにつくと、人のにおいがつくのと同様、母親が攻撃してしまうことがあります。出産後の父親ハリネズミとの対面は、しばらく(あくまで目安ですが20日~1か月ほど)は、避けましょう。
④出産時期・回数について
メスのハリネズミは、早い子ですと2か月で性成熟し、出産できるようになります。とはいえ、ヒトも生理が来れば、小学生でも妊娠はできてしまいます。それと同様、ハリネズミちゃんの人生がありますので、早期に妊娠・出産は大きな負担となります。 また、2歳を過ぎると、現状のハリネズミは発病率が上がってきてしまいますので、1歳~2歳までを目安に、妊娠・出産が良いころ合いと考えます。
そう考えますと、出産回数も、できれば生涯で1回とするのが望ましいです。無理な出産を繰り返しさせますと、母親ハリネズミの負担ばかりでなく、生まれてくる赤ちゃんにも悪影響が考えられ、発病率が上がってしまったり、内臓に先天的に問題を抱える可能性が高まると考えられます。意図的に繰り返し出産をさせることは、絶対にやめてあげてほしいです。