*床材の選び方ポイント*

床材はケージの底面に敷くもので、ヒトにとってのカーペットや布団に近い役割を果たします。歩く時の足の裏の保護や、眠るときの保温効果、さらに排泄物により体が汚れることや臭いを防ぐ役割もあります。ポイントを4つまとめましたので、ハリネズミちゃんに合うものを参考に探してみてください。

 

※あくまで日本ハリネズミ協会内で議論してまとめたポイントとなります。参考となれば幸いです。

 


①安全性

 

●体に害のないもの

⇒誤飲したりする可能性があるため、体に害のないものか、特に原材料がしっかり明記されているか確認しましょう。

原材料具体的に明記されていないものは避けましょう。パルプ100%としか書かれてない場合も!


※新聞紙も避けましょう。インクは大部分がソイインク(大豆由来)に切り替わってきているものの、元来は石油や鉛を含むインクを使用しています。100%切り替えてるかどうか分からない場合は、使用を避けましょう。

 

●カスや粉じんが出にくいもの

⇒吸い込んでしまうと、アレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こす可能性があります。

 


②衛生面

 

●吸水性の高いもの

⇒しっかり吸水するもののほうが、雑菌やダニの繁殖が抑えられやすいです。

吸水して固まるものは排泄部分への詰まりや炎症の原因となるためNGです。

 

●消臭効果があるもの

⇒尿などアンモニア臭が長く漂うと、嗅覚の鋭いハリネズミにとってストレスになる可能性があります。


③世話の手軽さ

 

●排泄物が目立つ床材

⇒床材は基本的に、全てを毎日取り換えるわけでありません。馴れたにおいがあることで、ハリネズミちゃんも安心するため、逆に頻繁に全交換をする必要はありません。また、汚れたところだけを日々交換しやすいように、排泄物が目立つ床材であるとよいです。ダニ・カビの発生しやすい時期には(ヒーターの使用期間、梅雨のシーズンなど)は、できれば朝・晩、難しければどちらか8部分交換を行うようにしましょう。

 


④コスト

 

●気兼ねなく交換できるコスト

⇒消耗品になりますので、コストパフォーマンスも重要ですね。安ければよいというものでもありませんが、気兼ねなく交換できる状態が好ましいです。


主な床材の種類

  

粉じん…粉じんやホコリの出やすいさ。粉じんやホコリフリーの明記があることがポイント。基本的に、ちぎって使うタイプは、粉じんが舞いやすい。鼻炎などのアレルギーの原因となります。原料が具体的に書かれていないものは、国産でも使用を控えたほうがよいでしょう。

吸水性…排泄物をした場合の床材が水分を吸い込む力。高いほど衛生的。

消臭効果…排泄物の臭いを抑える力。高いほど臭いを抑えてくれる。

目立ちやすさ…排泄物をした箇所が目立つかどうか。汚れたところが分かれば、その部分の床材を交換できる。

コスト…安ければいいというものでもないです。適した床材をしっかり選びましょう。

 

*床材の取り入れ方まとめ*
 全面同じ種類の床材を用いるより、場所によって種類を使い分けるほうが交換や清掃が楽になり、コストダウンになる場合もあります。例えば、回し車の下は運動により排泄が促されるため、一番汚れやすい箇所となるため、吸水性や消臭効果の高い床材を検討しましょう。また、ホリホリするスペースがあるとハリネズミちゃんの本能が満たされストレス解消に。ペーパーマットや砂場、タオルなどのホリホリコーナーの用意があるといいでしょう。フードや水の近くはカビやすいため、ペットシーツを用いると、床材が入り込むこともないですし、衛生的です。 ハリネズミちゃんの行動は個体差もあり、それがまた愛らしいです。どこが汚れやすいか、ホリホリはどのようにするのが好きなのか?など、時間をかけて好みに合わせてあげましょう! 次の①~③をうまく取り入れて、ハリネズミちゃんにストレスのない環境を作ってあげましょう。  

①ホリホリが大好き!!ホリホリコーナーを作る

 

ハリネズミちゃんはホリホリが大好き!ケージの一角でよいので、ウッドチップ、ペーパーマット、砂場、タオルなどホリホリできる場所を作りましょう。砂浴用の容器や、お部屋を区切るなど工夫すると、散らばりを軽減できます。

また、ハリネズミちゃんによってホリホリする材質が異なるので、いろいろ検討し、好みを見極めましょう。

 


②隠れられる場所を作る!

 

隠れる場所があることは重要です。寝袋など潜れる場所を必ず用意しましょう。

 


③水回りなどカビやすいところには、ペットシーツをうまく利用しましょう!

 

ペットシーツは吸水性・消臭効果は抜群ただ、ペットシーツをテープなどで留めると、破れる可能性があり中身が出てしまうので、テープでは留めないがよいようです。代わりに、ペットシーツの上に園芸用の鉢底アミ(※最下部の商品例を参照)を敷くと、下にもぐりにくくなります。便はアミの上に残り、尿は浸み込むため、湿度も大きく改善されることが調査から分かりました。それでも潜ってしまう場合は、持ち上がらないように鉢底アミを固定しましょう。

 

または、別の考え方として、全面に敷くのではなく、フードや水回りなど、床材が入らないようにしたい場所、カビやすい水回りに、部分的にペットシーツを用いるのもよいです。特にリター系を使用されている方は、特にエリア分けして使い分けてみてくださいね!

 


*床材のおすすめ商品例*